カナダの秋を簡単に振り返る(1999年10月28日)
秋があっという間に過ぎ去りました。9月から10月にかけ、東部カナダをくまなく転々として来たわけですが、山々を彩る紅葉は思ってもみない結末に…。
毎年見事な美しさを見せてくれるケベックの紅葉はあまりパッとせず、逆に大西洋に面したアトランティック・カナダの紅葉が見事という結果になりました。12年間でこの現象ははじめてです。
特に、ノバ・スコシア東部とニュー・ブランズウィック南部の紅葉に冴えがありました。10月初旬、北からの寒気団が流れ込み、気温が急激に下がったのが原因と考えられます。
もう一つ驚いた現象があります。それは、各地で日本人のグループツアー客をたくさん見掛けたということ。日本-トロント間の直行便は常に満席状態。現地のホテルも7割以上が日本人客で、ロビーでは日本語が飛び交っていました。
旅がシーズンオフに分散化されてきたのはいいことですが、日本人の場合、一カ所(今はケベックのローレンシャン地区)だけにわっと足を運び、やがては一気に遠のくという図式を辿るので、ブームがおわってから地元の人に悪い影響を与えないだろうかと、少々心配になります。
プリンス・エドワード島シャーロットタウンの町を歩いていても、ほぼ毎日のように日本人の姿を見掛けました。これも4〜5年前では考えられなかったこと。でも、秋に島を訪れるというのは、案外と正解かもしれません。10月初旬であれば、まだすべてのお店や宿はオープンしているし、どの観光施設に足を運んでも、混乱を避けることが出来ます。宿やレンタカーも値段を下げているので、旅行費の節約にも繋がります。
近頃、日本は雨ばかりですが、今年の秋のカナダもよく雨が降りました。三週間ずっと晴れ、曇り、雨の繰り返し。夕立のような土砂降りが4回もありました。
後半、一緒に旅をしたライターのYさんは、口癖のようにこう言っていました。「アトランティック・カナダの秋がこんなにも素晴らしいとは想像もしていなかった」と。
あと余談ですが、今回の取材では日本から持参したフィルム70本が瞬く間になくなってしまったのです。仕方なく現地でコダックの「エクタクローム100VX」を20本購入しました。新製品のフィルムなので、少々心配でしたが……
現像の上がりを見て驚きました。これはなかなかのフィルムです。発色、粒状性、そのどちらにおいても優れています。皆さんも是非使ってみてください。
以上。