著作権について(1999年3月15日)
A新聞の朝刊に「自分のHP(ホームページ)に人気キャラクターを無断転用、その人は著作権法違反で逮捕された」という記事が載っていました。そう、この著作権に絡む問題は、インターネッが普及してきた昨今激増しているのです。
著作権とは、著作物を生み出した本人が独占使用出来る権利のことをいいます。絵でも写真でも音楽でも建物でも、人間の生み出したすべてのものに著作権が存在しているのです。だから第三者が、相手の著作物を何らかの形で使用する場合、しっかりとした許可を取らなくてはなりません。その多くの場合が有料です。
二つ例をあげましょう。
プリンス・エドワード島にはグリーンゲイブルズ(赤毛のアンの家)という有名な家がありますが、もちろんこれにも立派な著作権があります。
皆さんが家の前で記念写真を撮って、その写真を個人で楽しんだりルポ的にHPに紹介する分には問題になりませんが、家の外観や内部を本格的に撮影し、それらを勝手にHPに紹介すると、著作権法違反となり立派な犯罪となります。
海外旅行の途中でかわいい子供の写真を撮ったとします。その子供の写真を無断でHPで紹介することも出来ません。なぜならこれは肖像権の侵害にあたるからです。もし両親が厳しい人だったら、すぐに訴えてくることでしょう。
そこで僕らのようなプロはどうしているかというと、グリーンゲイブルズだったら予め取材&出版許可を取ってから撮影をしているのです。人物写真の場合は、撮影後に可能な限り「写真の使用を許可します」という承諾書にサインを書いてもらっています。以前、旅行パンフレットの仕事で南の島に行き、地元の人々をかたっぱしから撮影したことがありますが、取材後は100枚以上のサインがたまりました。
日本ではまだまだ著作権や肖像権に関してはうやむやです。今後わかりやすい規定が出てくるとは思いますが、今の段階では、HPを作る本人の自覚に頼らざるをえません。
HPだって一つの立派なメディアです。つまり作っている本人が編集長になったと同じことなのです。良い悪いをしっかりと識別し、訴訟などの問題が発生したら最後まで責任をもって対処する、という心構えが必要でしょう。よく「雑誌何々が誰々に訴えられる」という新聞記事を目にしますが、これからはHPだってこんな訴訟が日常茶飯事になってくると思いますよ。
「ホームページを作りました。是非見て下さい」というメールがたびたび寄せられ、可能な限り覗くようにしていますが、これはちょっとヤバイよな〜と思わせるサイトも少なくありません。(人気キャラクターや芸能人の肖像写真などを無断で使っていたりする)インターネットのHPは便利さ故に大きな落とし穴もあるので、皆さんくれぐれも注意して下さい。