時計の話(1998年12月7日)
明日カナダへ出発、年内はカナダで過ごします。実は先日ある物を手に入れたため、今回の取材は少しだけ楽になるのです。
カナダ滞在中、天候のほかにいつも気に掛けていることがあります。それは日の出日の入りの時間、満ち潮引き潮の時間、月の大きさ(満ち欠けの状態)、外気温です。その都度テレビのウエザーチャンネルで確認しているのですが、必ずしもテレビのある宿に泊まれるとは限らず、それらの情報を得るにはかなり苦労しています。そこで以前から、何かいい方法がないだろうかと思案していました。
先日ある友人にこの話をすると、だったら時計を買ったらどうか、とアドバイスをくれました。どうやらそれらの情報を表示する機能がついた時計が発売されているというのです。世間知らずの僕は早速カメラ店の時計売場へと走りました。
なるほど、確かにカシオからプロトレックという時計が出ていました。値段も12,000円と手頃です。でも僕は躊躇いました。なぜなら僕の辞書には、時計なんぞに1万円も使っていいとは書かれていないからです。写真器材やフィルムで何十万と出費するのは別に気にもならず、レンズだってリンゴ一個を買うような感覚で手に入れてしまうのですが、時計に金を使うというのは大冒険でした。(こればかりは価値観の違いでどうしようもない…)
そこで、買うか、買わぬか、1週間も真剣に悩みました。そのときふと、ポイントが3,280円分溜まっていることを思いだし、つまりそれと10パーセントの還元分をプラスすれば8,000円弱で買うことが出来ると悟ったのです。そして、清水の舞台から飛び降りるような感じでその時計を購入しました。
その日家に戻ってから、シャーロットタウンの緯度46n・経度62w・標準時差-3をセット。時刻以外すべてをプリンス・エドワード島タイムで表示させました。ちなみに今日の日の出は7:30、日の入りが4:25、満潮はPM12時、月齢は16.9です。(冬時間で計算)
時刻のデジタル表示は使いにくいんだよなあ〜と一人文句を言いながらも、これで友達との約束は夕焼けの時間をうまく外してセッティング出来るな、と満足しています。ちなみにこの時計の温度表示はまったくあてになりません。じかに腕にはめていると体温を拾ってしまうため、正確さに欠けるのです。
さて、今回なぜ時計なんぞで騒いでいるかというと、自然を知るのに機械ばかりに頼っている僕を含む現代人がいかに情けないかということをアピールしたかったのです。きっとミクマク・インディアンが見たら笑うでしょうね。「そんなネイチャー・タイムなど、オレの頭のなかには正確にインプットされているさ」と。