環境問題(1998年11月28日)
いま多くの人が「どうすれば景気が回復するか」で頭を悩ませています。しかし僕はそれに以上に、地球環境のことも真剣に考える必要があると思っています。景気はいつかは回復しますが、オゾン層破壊による地球温暖化などの環境問題はなかなか解決しないのです。
先日久しぶりに都バスに乗りました。そして驚きました。なんとバスの運転手は、停留所や信号で停まる度にエンジンを切っているのです。停まっては止め、停まっては止めの繰り返し。たぶんこれは会社の方針だと思うのですが、僕は感動しました。トヨタが「プリウス」を発表した以来の感動です。
そうなんです。日本人のすごいところは何でも決めたら徹底してやるということなんです。だから、政府が、各企業が、そして個人が、もっと真剣に地球環境について考え、そして何らかのアクションを起こしていけば、やがては解決の兆しが見え、そして21世紀には、日本は環境問題に対して世界各国をリードする大国になれると思うのです。昔から森と共に生きてきた日本人、仏教徒が多い日本人には、その素質が十分にあると考えます。まあ、これは哲学の世界ですが…。
カナダは世界有数の森林国です。以前カナダ人は、日本からの「木材を買いたい」という要望に喜んで答え、どんどんと自国の森を切り開き、お金に換えてきました。上空から見ると、その名残である「ハゲ山」を至る所で目にします。でもカナダ人はここにきてようやく、木や動物や魚などの自然を売ってきたことを深く反省するようになり、それと同時に先住民の教えに耳を傾けるようになってきたのです。あまり自然を傷つけないと言われる観光産業に力を入れているのはそのためです。(でもこれも度が過ぎると、結果として環境破壊に繋がるけれど…)
いまこの日本で「景気が悪くて良かった」なんて言うと袋叩きにあいますが、「人間の欲にブレーキが掛かった」と言えば、この景気低迷も決して否定はできません。