本について(1998年11月22日)
最近、新聞やテレビなどでさかんに「本や雑誌が売れなくなった」と報道されています。もちろんそれは事実。
考えてみれば仕方のないことです。いまの時代、テレビ、映画、ゲームと他の楽しみがいっぱいあるわけですから、本を読んでいる暇などないのです。特に一人一台になりつつあるパソコンの影響力は大きいのでしょう。ホームページからもかなりの情報を得られるわけで、紙に印刷された本や雑誌は必要なくなってしまいます。
でも、やっぱり、本というのはいいものです。どうしようもない本が反乱している中でも、読んで深い知識と感動を得られる本があります。僕は決して本を神聖視していないけれど、編集され、校閲され、そして形になる本は、ラフでいい加減なホームページ(僕のHPのような…)なんかとは比べ物になりません。
この世の中、「いい物」を生み出している企業は絶対に大丈夫なはずなのに、それでも出版社が生き残っていけないとなると、やはり日本の社会自体に問題があるのかもしれません。教育方針とか、高い地価とか、税金とか……だから結局は政治が悪い!ということになってしまうのです。アメリカ、カナダでは、これだけコンピューター文化に食われていながらも、出版社が傾いているということはないと思いますが……
いま地方を中心に、古本屋の巨大チェーン店が続々と誕生しています。松本の実家の側にもありました。
足を運んで驚きました。ディスプレイや品揃えがあまりにいいため、普通の本屋にいるのと全く同じ感覚なのです。古本屋というと埃っぽい暗〜いイメージでしたが、そのイメージが完全に塗り替えられました。
なるほどこのようなビジネスが存在したかと感心しました。でもこんなスタイルがポピュラーになってくると、新刊本を扱う本屋が厳しくなり、ますます本が売れなくなりますよね。まあ、古本として価格が安くなる分、若者を中心に多くの人が本を購入するようになり、その相乗効果で新刊本が売れるというのが理想でしょうが、果たしてうまくいくのでしょうか。