写真展開催決定(1998年11月15日)
先日、電車を三回も乗り継いである街まで足をのばし、ある著名写真家の個展を見に行きました。実に立派なギャラリーで、個展としての体裁は申し分無かったのですが、肝心の写真があまりよくありませんでした。撮影対象物にばらつきがあり、おまけにプリントの焼きが甘いことから、作品、つまり作家からの「声」を聞くことが出来なかったのです。個々の作品をじっくり繰り返し見たのですが、気持ちは同じでした。
そこで僕は思ったのです。これはエージェント色の強い写真展だな、と。
この手の大きな写真展になると、企画会社やエージェントがある程度ハンドルしています。もちろん作品の力さえ強ければ、それはそれで素晴らしい個展となるのですが、根本となる作品が弱いと、前宣伝やスタイルだけが目立ってしまい、実にちぐはぐな個展となってしまうのです。今回はまさにその典型でした。
僕は個展という形で自分の作品を発表しています。やはり一番気になるのは、写真を見てくれる人の反応です。それが個展を行う上での恐さです。
でも最近、おぼろげながらわかってきたことがあるのです。それは、たとえ作品自体が弱くても、その個展に作家が精一杯の心を注いでいれば、訪れる人にその「熱」が伝わり、結果としていい個展に繋がるということを。
だから、たとえ自分がちっぽけな表現者であろうと、個展には気を抜かず、自分が持つ最大限の力を出し切ろうと思っています。
ペンタックスフォーラムの写真展審査に見事パスし、写真展開催が決まりました。時期その他の詳細はまだ未定ですが、わかり次第お伝えします。
テーマはプリンス・エドワード島。10年間あたため続けてきた島への想いを形にします。
ショートインフォメーション
今年は「タテゴトアザラシ」のカレンダーと「赤毛のアン」のカレンダーを作りました。タテゴトアザラシの方は全国の書店や文房具店で買えますが、赤毛のアンの方は東京銀座の伊東屋、神奈川の有隣堂、三重の喫茶店「ティー・コー・ジー」、九州の「アン・アカデミー」の四カ所のみです。