7月1日(土)
東京は、30度を超えるジメッとした暑さ。外に出たくなかったので、午前中はエアコンのきいた部屋の中で仕事。(たまったメールのレスを書いたり、郵送する写真をまとめたり…)
八雲の友人Sさん宅へ足を伸ばし、打ち合わせ。その後、新調したマックの周辺機器の設置を助ける。
夕方、もう一人の友人が到着。事務所近くのSさん宅へ移動し、4人でそうめんパーティー。
7月2日(日)
新大久保の石井スポーツで、ザックと寝袋を新調する。
大きな紙袋を手から下げたまま新宿へ出て、高島屋横にある紀伊国屋書店へ。(水曜日からはじまるカナダ長期取材中に読む本を数冊買おうと思ったけど、どの本を買っていいのか悩み、結果1冊も買いませんでした)
雷を伴う激しい夕立。
7月3日(月)
まず写真集の担当編集者と会い、その後場所を変え、エッセイ集の担当編集者と会う。
編集部に届いていた愛読者カードの全コピーを頂く。(どの本でも、愛読者カードは必ず著者まで届くものなのです。帰りの電車の中で感想欄を読みましたが、好意的な意見がほとんどでした。そして、「ああ、吉村は多くの人に支えられているんだな〜」とつくづく思いました。ありがとうございます)
夕方青山へ出て、外苑前の駅の側にあるレストランで友達5人と食事。
7月4日(火)
都心にある二つの出版社を回った後、丸の内線で池袋へ。
三菱銀行で、現金をトラベラーズ・チェックに替える。
駅へ向かっている途中、ユニクロが目に付いたのでふらりと立ち寄り、靴下3足を980円で購入。(初めて入りましたが、店内はとても明るく活気があり、ヒットしている理由がわかりました)
カメラのサクラヤで注文していたフィルムを引き上げる。今回の取材はキャンプや歩きが多いので、ハクバの軽め(2キロ)の三脚を購入。
事務所に戻り、何通かのE-mailのレスを書いた後、電話で秋取材の航空券を予約。
夕方、板橋地区は雷を伴う激しい夕立。(もし雷がマンションの屋上に落ちたら、我がパワーブックが死んでしまうので、すぐにパソコン本体からACアダプターとモデムを引き抜きました)
夜は、明日のカナダ出発までに片づけなければいけない仕事に追われる。
7月5日(水)
海外へ出掛ける準備は早朝の1時間で完了。今回、持っていく写真集を5冊にするか3冊にするかでおおいに迷ったが、結局3冊に。(写真集は1冊1キロあります。だからこの1冊の違いが大きいのです)
地下鉄とバスを乗り継ぎ、成田でチェックイン。(今回からスーツケースからザックにかえました。ザックだとフットワークが軽いので、移動がとても楽です)
全日空のラウンジで、マックを立ち上げ、2時間ほどE-mail書きの仕事。
19時発のエア・カナダは、定刻より10分も早く出発。(乗客はまばらだったので、トロントまでの12時間はこれっぽっちも苦になりませんでした)
リムジンバスとタクシーで、ダウンタウンのクオリティー・ホテルへ。
Nタイムスの編集長とお会いし、ジャパニーズレストランで食事。その後、社内見学。
7月6日(木)
まずは地下鉄の一日券を買う。(何と7ドルでした。日本円で480円。都営三田線で志村坂上から神保町までの往復は520円もします。それから考えると安いですね)
デジカメ一台しか持っていないので、それを首からぶら下げてロケハン。
トロントに何度も訪れていながら一度も足を運んだことがないカサロマへ行く。(まあそれなりに楽しめたけど、入場料10ドルは絶対に高いと思います)
イートンセンター周辺を闊歩していたらやがて飽き、ホテルへ戻る。(やはり吉村は田舎の方が好きです)
夜は、トロント在住のTさんと合流、イタリアンレストランで食事。
夜11時までやっている大型書店「インディゴ」へ。写真集を物色し、喫茶店でコーヒーを飲む。
7月7日(金)
AM6時、リムジンタクシー(39ドル+チップ)で空港へ。
エアカナダのラウンジで読書。(成田で買った今話題の本、『朗読者』を読みましたが、それほど面白くありませんでした)
トロントーシャーロットタウン間を結ぶ直行便AC648に乗り、プリンス・エドワード島へ。
空港からタクシーでバジェットレンタカーへ。(今回、この会社がフリーマイレイジでいいレートを出してくれました。と言っても2000ドル近く支払いますが…)
シャーウッドモーテルにチェックイン。オーナーのレイに、先週オープンしたばかりの新館を案内してもらう。(もちろん吉村が泊まる部屋は旧館の一番安い部屋です)
今回5週間の長期ロケなので、来た早々仕事をするのはよくないな、と考え、ニューロンドン村にあるブルーウインズへ行き、オーナーと世間話。そして昼食。
夜は、Sさん宅に置いてあるカメラやレンズを、Yさん宅に置いてある三脚やプリンター類を引き上げる。
7月8日(土)
島の上空には厚い雲が広がっている。真夏であるのに肌寒い。(先週は夏らしい暑い日が続いたそうです)
ぐるりとクイーンズ郡を一周してみたが、心に響く風景に出会えず、結局一枚の写真も撮らない。
昼はまたまたブルーウインズへ。本日のスペシャルであるキッシュを食べる。
午後は宿に戻り、マックを叩き原稿書きと読書。その後少しナップ。
Sさん宅へ遊びに行き、2時間ほど世間話をし、その後、夕食をご馳走になる。
宿に戻り荷物の整理。(今回、バックだけで12個もあります。いつかは身軽に旅をしたいなあ〜と常々思っています)
夜半過ぎから雨。
7月9日(日)
朝4時半に置き、6×7カメラと35ミリカメラを持って外へ。ティムホートンでコーヒーをテイクアウト、それを啜りながらラスティコ村へ。雨の漁村を撮影。
雲が流れ、空は激しく表情を変える。
午前中、クイーンズ郡の撮影。
ブルーウインズで昼食。
午後は、キングス郡の撮影。
夕方、宿に戻り内田康夫のミステリーを読んでいたら30分のナップ。
目が覚めた時、激しい疲労感に襲われ、「仕事をしたくない病」に掛かる。が、気合いを入れ直し、ヌードルハウスで夕食を取った後、パークコーナー村まで足を伸ばし夕景の撮影。
居眠り運転をしながら80キロの道のりを走り、PM10時、宿に戻る。
7月10日(月)
たっぷり7時間の睡眠を取ったので、朝起きると体が軽い。
ティムホートンで、ベイグルとマフィンで朝食。
マックを持って空港へ行き、ビジネスセンターの電話回線を借りてE-mailをチェック。
同時にコーリングカードを使ってファックスを送る。(海外からファックスを送る時はいつも思うのです。ああ、この人がE-mailを持っていたらなあ〜と)
トールフリーに電話を掛け、明日のノバ・スコシア州(ノース・シドニー)とニューファンドランド州(ポート・オ・バスク)間のフェリーを予約。
やがて土砂降りの雨。
ラスティコ村のKさん宅へ立ち寄り、1時間ほど無駄話。
ブルーウインズで、たまたま居合わせた日本人の若者と一緒に食事。
シャーロットタウンのランドリーで洗濯。(青白iBookを使っている地元の女の子を発見! 島の中でパワーブック・ユーザーを見るのはこれが初めて。感動したので、思わず「おっ、マックじゃん」と声を掛け、二人で話を弾ませました)
アトランティック・カナダ・スーパー・ストアでチキン、ライス、ポテトをテイクアウト。(何でもそろう巨大ショッピング・モール。やっぱり買い物はここだよな〜と来る度に思います。これで日本の弁当があれば最高なのですが…)
7月11日(火)
9時にシャーウッド・モーテルをチェックアウト。
ウッドアイランド港10時発のフェリーを捕まえ、ノバ・スコシア州へ。
東へ向けて車を飛ばし、3時にはノース・シドニー港に到着。
今朝のチェックアウトの際、返すのを忘れた部屋のカギを、郵便局から郵送。同時に絵ハガキ用の切手を購入。(今日はビクトリア女王の100歳の誕生日とか。記念切手を買えと局員に勧められ、吉村は素直に購入しました)
6時半発のフェリーでニューファンドランドへ。(今年就航したばかりの高速フェリーでした。何と航海はたったの2時間半! 驚きの早さです)
ポート・オ・バスクの宿はすべて満室。仕方がないのでキャンプ場へ。暗闇の中でテントを設置。寝袋にくるまって寝る。(車でカナダを旅する際、テントと寝袋は必要です)
7月12日(水)
激しい雨音で5時に目が覚めるが、頑張って8時まで寝る。
びしょ濡れになりながら、テントを畳む。(雨のキャンプは悲惨です。何とテントの下には、20匹以上のスラッグ(ナメクジ)がへばりついていました!)
470号線をロケハン。インフォメーション・センターで資料をゲット。
トランス・カナダ・ハイウェイを250キロ北上。
ディアレイクのティムホートンで遅めの昼食。
ウッディ・ポイントのB&Bにチェックイン。(一泊税込みで49ドル。なかなか快適な宿です)
夕方、天候が回復してきたので、村の中を歩き、撮影。
入江沿いのレストランで、シーフードを食べる。(店内の雰囲気も、料理の味もなかなかでした)
明日はいい写真が撮れるだろうか…と不安な夜を過ごす。(カナダに来てからフィルムを3本しか使っていないのです。でも出費はかなりかさんでおり……。いや〜さすがに焦りますね)
7月13日(木)
午前中、6×7カメラとレンズ5本を担いでグロスモア国立公園のテーブル・マウンテンを歩く。
昼頃、トラウトリバーで地元の人々を撮影。(おじさんや子供たちと話が弾みました)
35ミリカメラのシャッター部分が故障。カメラは残り2台に。
午後、今度は4×5カメラを担いでテーブル・マウンテンを歩く。(三脚を含め20キロの重さ。それにしてもしんどかった)
(ニューファンドランドはなかなか晴れません。でもこの地は晴れより曇りや雨の方が似合っています。だから吉村はそれほど気落ちしていないのです。それにしても今日はクタクタに疲れました)
7月14日(金)
朝食の席で、よく話しをした二組のカナダ人夫妻とアドレス交換。
宿をチェックアウト。その後ロッキー・ハーバー村を撮影。
眠気と戦いながら西へ300キロ車を走らせ、氷山で有名なトゥィリンゲイト村へ。
村から南へ20キロ離れた所にあるキャンプ場にチェックイン。34番のサイトにテントを張る。(すさまじい蚊とハエとハチ。カナダでのキャンプは決して心地よいものではありません)
トゥィリンゲイト村を6×7と4×5カメラで撮影。
夕暮れ時、ある漁師が桟橋でカニを捕らえていたので、みっちり撮影する。(その漁師とはとても仲良くなりました)
クタクタに疲れ、キャンプ場へ戻り、シャワーを浴び、テントに潜り込み、すぐに寝る。
7月15 日(土)
疲れが出たのか、朝は8時までテントの中。
トゥィリンゲイト村の海沿いに車を停めて、宮部みゆきを読む。(成田で買った『鳩笛草』。面白かったので、撮影の仕事を忘れ、昼まで読書をしてしまいました)
近くのレストランでまずいハンバーガーとスープを食べる。
村の隅々、また周辺の漁村を巡り、昨日と同じように6×7と4×5で撮影。
夕方、キャンプ場に戻り、車の中で1時間の小休憩。(晴れているので、テントの中は暑くて入れませんでした)
テイクアウトのチキンで簡単な夕食を済ませ、再び撮影。陽が沈む9時まで粘る。今日は満月、月の写真も撮る。
「体力勝負の写真家って、シンドイ職業だなあ〜」と呟きながら車を走らせ、キャンプ場へ帰る。
テントの中で、マックの電池がなくなるまでキーボードを叩く。(3日もE-mailをチェックしていないので、相当たまっていることでしょう。でも、時には通信からから離れて生活してみることも大切です)
7月16日(日)
雲一つない快晴。
蚊と格闘しながらテントをたたみ、9時にキャンプ場を後にする。(腕と顔に数十箇所刺されました。カナダの蚊は、蚊よけスプレーをベタベタに塗っていても襲ってくるのです!)
310号線を通ってハイウェイ1号線に抜け、東へ向け車を飛ばす。
途中、アービング・ガソリンスタンドでコーヒーをテイクアウト。
一気に400キロ走り、ニューファンドランドの州都セント・ジョンズへ。
予約してあったB&B(40ドル)にチェック・イン。(夏の時期、40ドル台の安宿はどこも空きがありません。遅くとも1日前には必ず予約が必要です)
4日ぶりにE-mailをチェック。25通のメールをゲット。
個人的に昼の2時、3時頃の光はあまり好きではないので、ニューファンドランドで一番大きなショッピングモール「アバロンモール」で時間を潰す。
日本食のファーストフードで簡単な夕食。(焼き肉、モヤシ炒め、ライスです)
その後、ダウンタウンに出て撮影をスタート。陽が沈む9時まで続ける。
7月17日(月)
朝、ニューファンドランド在住の日本人Iさんとお会いし、お互いの近況を語り合う。
セント・ジョンズ近くの岩場に間欠泉があると聞き、そこまで行こうとハイキング。が、2時間歩いて挫折。(何と、片道4時間、往復8時間のコースでした。10キロ以上のカメラ機材を担いで行ったのが失敗だったようです。来年はテントと寝袋を持参し、現地で一泊するつもりです)
夕方、ある漁師に舟を出してもらい、クジラの撮影。(何と舟のまわりに5頭の巨大ザトウクジラ! 自分自身がどうにかなってしまうくらい感動! とにかく凄かった! お陰でクジラの写真はばっちりです!)
その後、漁港で、前から撮りたいなと思っていた純朴な子供たちの笑顔をゲット。
夜はIさん宅に呼ばれ、美味しいシーフード料理をたらふく食べる。
(今日はたくさんのいい写真が撮れ、最高の一日でした! 一年に一度はこんな日があるのです。寝るまで興奮が続きました!)
7月18日(火)
大雨。
5時に起きるつもりが7時まで寝てしまう。(ハイキングをしたため、昨晩は足が棒のようでしたが、その名残はすっかり消えていました。吉村和敏32歳、体力的にまだまだ大丈夫です)
8時にセント・ジョンズを出発。時速120キロで東へ向けどんどん車を走らせ、800キロ離れたロッキー・ハーバーへ移動。(さすがに疲れました。そうそう、今日も大きな交通事故を見ました。カナダでの車の運転は気をつけないと)
コインランドリーで洗濯をしながら、村上春樹を読む。
村でキャンプをするつもりが、一泊35ドルのB&Bを見つけたので、チェックイン。(今日は雨なので、もしキャンプをしていたら、またナメクジと戦っていたことでしょう)
近くのレストランに入ると、トロントから旅行で来ていた老夫婦に声を掛けられ、一緒に食事。話が盛り上がる。
夜は3時間掛けて、仕事関係12通のE-mailのレスを書き、送る。
7月19日(水)
朝食を食べながら、宿のおばさんに色々な情報を教えてもらう。
8時に宿を出発。
ディアレイクのティムホートンでコーヒータイム。コーナー・ブルックのマクドナルドで昼食。
ニューファンドランドの陸のはて、おそらく日本人は誰も訪れたことがない、ベイジェル村へ向かう。
途中から土砂降りの雨。(近くの草原や森へ次々と雷が落ちるのです。いや〜、車で一本道を走っていた自分は恐ろしかったです。確か車に雷が落ちても中のドライバーは死なないはずだよな……と、そればかりを考えていました。無事に村に入った時は、汗びっしょりでした)
村で簡単な情報集め。(来年、あるユニークな取材を考えているので、そのための情報収集です)
村の景観を4×5で撮影していたら、地元の漁師に声を掛けられ、30分も世間話。ここでも貴重な情報をゲット。
キャンプ場は水浸しだったので、仕方なくB&Bにチェックイン。(奇跡的に一番安い30ドルの部屋が空いていました)
夕食は村の中にポツンとあるレストランでタラを食べる。(なかなかのグットテイストでした)
夕焼けの撮影。(夕暮れ時、雨雲が流され、青空が戻る。夕陽を浴びた村の情景、とても美しかったです!)
宿に戻り、吉村の写真集を話題に何人かの旅行者と話が盛り上がる。
7月20日(木)
オーナーのアンおばさんが作ってくれたオムレツで朝食。
9時に宿をチェックアウト。480号線を北上し、ハイウェイ1号線に抜け、ポート・オ・バスクまで300キロの道のりを一気に走る。
アービング内のサブウエイでサンドイッチとコーヒー。
フェリーターミナルへ入り、3時発のフェリーに乗る。(今年の夏就航したばかりの高速フェリーMAX号。2時間半というのは魅力ですが、少しでも風や波があるとすさまじく揺れるのです。ちなみに今日は、乗客の9割が激しい船酔い。子供と赤ちゃんは皆嘔吐。ぼくも地獄のような2時間半を過ごしました。日本人の皆さん、たとえ時間が掛かったとしても、ゆっくり海の上を走る大型フェリー、カリブー号にした方がいいでしょう)
6時にノバ・スコシア州、ノースシドニーに上陸。
どうしようか迷ったが、150キロ先のアムハーストまで行こうと決意、車を走らせる。
今日は一枚の写真も撮らないかな、と思っていたら、夕暮れ時、不思議な色合いの夕焼けが出、カメラを向ける。
アムハーストの町中にあったモーテルで料金を尋ねると、どこも一泊70ドル台。仕方がないので、近くのキャンプ場へ。
自動車のヘッドライトを頼りに森の中にテントを張り、すぐに寝る。(キャンプ場は一泊10ドル〜12ドルです)
7月21日(金)
ピクニックテーブルでマックを立ち上げ、少し仕事。
テントを畳み、キャンプ場を後にする。
ティムホートンで軽く朝食を食べ、1号線を西へ向けて走る。
テューロで小休憩。14号線を走り、リンゴの里アナポリスバレーへ。ケントビルの町に入る。
常宿となっている町はずれのモーテルにチェックイン。(オーナーのおばさんに、「戻ってきたのね! ウエルカム! ウエルカム!」と大歓迎されました。何と、12時にチェックインしたのに、残り2部屋でした。吉村は超ラッキーです。ここに2泊するつもりです)
近くのチャイニーズレストランでまずい中華を食べ、宿で3時間の休憩。
ウルフビルの果樹園を撮影中、地元の若者に声を掛けられる。(突然僕の脇にトラックを停めて降りて来た二人。ビールと○○○○で酔い、○○○○言葉を連発する、地元の不良でした。でもとっても性格がいいヤツらで、「おまえをこの地で一番いい場所へ案内してやる。フォロー アス!」という言葉を信じてついて行くと、僕も知っている丘の上へ。写真を撮っている最中、彼らはこの地の歴史・文化を自慢げに語っていました。彼らとの交流は実に面白かった。この体験はいつかエッセイで書きます)
夕方、知り合いの農夫の家を訪ね、そこで夕暮れまで過ごす。(訪れた時、ちょうど農耕馬で畑を耕している最中でした。僕は農機具を引っ張る農耕馬とおじさんを追い掛け、たくさんの写真を撮りました。この雰囲気の写真は、ずっと欲しいと思っていたので、とても嬉しいです。また、庭にはサクランボの巨木があり、そこに真っ赤なサクランボがたたわに実っていました。「いくらでも持ってけ」とおじさん。撮影の後、サクランボ摘みに精を出しました)
ケントビルのバーガーキングで夕食。宿に戻りバタンQ。
7月22日(土)
朝食(このモーテルは朝食がつくのです)の時、何人かの旅行者と、ニューファンドランドとノバ・スコシアを結ぶ高速フェリーはいかに揺れるかで話が盛り上がる。
日中は、カントリーサイドを車で巡り、撮影。(一日中、蚊と戦っていたような気がします)
夕方、天気は下り坂に向かう。
カナディアンタイアで、テントを固定するペグを買う。(いつもペグをなくしてしまうのです)
7月23日(日)
チェックアウトギリギリの時間まで宿で過ごす。
11時、雨が上がり青空が広がる。
4×5や6×7で主にジャガイモ畑に咲き乱れる花を撮影。
ルック・オフのキャンプ場にチェックイン、テントを張る。
ケントビルの郊外でタコベルを発見。そこでランチ。(マックやケンタにうんざりしていたので、タコベルの存在は嬉しかったです)
暗くなるまで撮影。(朝から晩までハードに体を使う仕事をしていて、どうして嫌にならないのかな、と時々考えますが、きっと写真という自分の好きな事をしているからでしょう)
7月24日(月)
4時半にテントから抜け出し、朝陽の撮影に出掛ける。(強風のため、昨晩は熟睡できませんでした)
疲れていたので、午前中はテントの中で休憩。
午後一から、郊外の景観を4×5と6×7で撮影開始。
結局今日もタコベルで昼食。
夕方、キャンプ場で本を読みながら2時間過ごす。
ショッピングモール内の本屋で、ある本をさがすが見つからない。
ピザハットで恐ろしくまずいパスタで夕食。(カナダ特有の超茹ですぎパスタでした)
空が鮮やかな夕焼け色になる。(西の空全体が真っ赤に染まりました! 途中、蚊の大群に襲われましたけど)
7月25日(火)
朝4時に目が覚めるが、曇りだったので朝陽の撮影は中止。
9時にテントを畳み、キャンプ場を立ち去る。
ホール・ハーバーの漁村を撮影。(地元のおじさんがとても絵になったので、みっちり撮影。フィルムを2本も使いました)
B&Bにチェックイン。オーナーのおじさんがとても気さくで、1時間近くも会話。
ウインスローのハワードおじさんを訪ね、撮影。(何だか今日はおじさんばかりと交流しています)
タイタル・ボアを見学。(津波です。ファンディー湾は世界一潮の満ち引きが激しい場所。満ち潮の時、川の水が津波のように遡って来るのです。17:37、確かに津波は来ましたが、そよそよといった感じで、感動はありませんでした)
ケントビルに戻り、ソービーズでピザを食べる。
一端宿に戻り、電話回線を借りて3日ぶりにE-mailをチェック。仕事関係のメールのレスを書く。
夕焼けの撮影。(色はいまいちです。それにしても、今日も一日中、蚊やハエと戦っていました。とにかくすごいのなんのって)
7月26日(水)
朝食の席では、他の旅行者たちと、コンコルドの事故の話をする。
アナポリスバレーを後にし、102、104号線を北上。
テューロでコーヒータイム。
ニュー・ブランズウィック州に入り、モンクトンでまたコーヒータイム。
シャンプレインモールのテイクアウトでランチ。
近くのチャプターで、さがしていた本をゲット。(チャプターとは、日本の紀伊国屋書店のような大型書店です)
915号線を南下し、とても牧歌的な景観が広がるハーベイ村へ。そこで見つけたB&B(40ドル)にチェックイン。
牧場やカバー・ブリッジなどを6×7で撮影。
今日の最高気温は何と33度!(日本と違い、カナダは湿気がないからあまり不快感はありません)
草原でたくさんのバッタを発見。(もしかしたらこのバッタはイナゴでは??? 長野県人は、イナゴと聞くと生唾ゴックンとなるのです。ああ、100匹くらい捕まえ、佃煮にして食べると美味しいだろうなあ〜)
入江沿いのレストランで夕食。(あまりに田舎すぎて、食べる所がどこにもありませんでした。ようやく見つけ出し、「ここでいいや」と軽い気持ちで入ったら、高級っぽかったので「あっ失敗したな」と思いました。そのまま出るのも気が引けたので、覚悟を決めてテーブルにつき、メニューの中で一番安いラザニア(9ドル)を注文。やはり美味しかった!)
宿に戻り、庭で遊んでいた子供たちの写真を撮る。(このB&Bは、草原の中にポツンと建っており、庭には6羽のグース、ネコ、犬が遊んでいます。客はもちろん吉村一人だけ。子供が5人もいる大家族で、まるで「大草原の小さな家」のよう。子供たちの写真を撮っていたら、みんなと仲良くなり、夕暮れ時は、自転車に乗って近くの入江まで夕焼けを見に行きました。帰りは蚊の大群に襲われ、逃げ帰って来ましたが……。夜はリビングルームで、音楽を話題に話が盛り上がりました。長男のケントン君からCDを2枚もらったので、自分の車の中にあった日本のミュージックテープを全部プレゼント。子供たちはとても喜んでくれました。今日はいい写真が撮れたし、貴重な体験をしたし、とてもいい一日でした。やっぱり田舎はいいなあ〜)
7月27日(木)
家族と、10月の再会を約束。9時に宿を出る。
渡り鳥Sandpiper(シギ)の大群を撮影。(すぐ近くに生息地があるのです。満ち潮の時間(9:37)を狙ってそのポイントへ行き、300ミリのニッパチをつけたイオス1で写真を撮りました)
ファンディー湾沿いを東へ、モンクトン経由、サックビルへ。
チャイニーズレストランで、まずいランチを食べる。
郊外にあるカバーブリッジを撮影。
(2時間くらい気合いを入れて撮っていたら、橋を朝や夕の光で捕らえてみたくなり、この地で一泊することを決意しました)
あまりの暑さのため、写真を撮っていたら極度の疲労感に襲われ、またまた「仕事をしたくない病」に掛かる。
インターチェンジ脇にあるモーテルにチェックイン。(一泊47ドルと高めだったのですが、受付にいたおばさんがとても感じのいい人だったので、宿泊することにしました)
昨今の疲れが一気に出たのか、ベッドの上で横になっていたら1時間のナップ。
マクドナルドで夕食。
夕景の中のカバーブリッジを、1時間半かけてじっくり撮影。
1時頃までE-mailのレスを書く。(今回の旅の過程で出会ったカナダ人から、どんどんと英語のE-mailが届きます。あ〜返事を書くのが大変です)
7月28日(金)
朝から雨。
宿をチェックアウト、町中のティムホートンで朝食。
1号線を走り、コンフェデレーション大橋を渡って、プリンス・エドワード島へ。
ランドリーで洗濯後、シャーウッドモーテルにチェックイン。
2時間も掛けて荷物整理。(バッグだけで17個もあります。これらが、車の中にすし詰め状態で入っていました)
島内にはたくさんの観光客。(ブルーウインズは満席、ピザハットでは長い人の列。町中やショッピングモールの駐車場は車、車、車……。観光のピーク・シーズンなので仕方ないかもしれませんが、どこもかしこも観光客であふれかえっており、少し不快な気分になりました。「ああ、早くこの島を出たいな……」とはじめて思いました。時々、この素朴な島にとって、観光産業が本当にプラスになっているのか、疑問に感じることがあります。確かに外貨はどんどん落ちることでしょう。しかしその反面、自然や素朴さや住む人々の心の豊かさは、どんどんと失われていくような気がします。きっと、冬の季節があるからまだ救われているんですね。もしこのようなビージーな状況が年中続くとしたら、島はいつしか巨大テーマパークのようになってしまうことでしょう)
3週間ぶりにヌードルハウスに行く。(ここも満員で入れず、ライスをテイクアウトしてスーパーストアのカフェで食べました)
公衆電話を使い、何人かの友達に電話。一日が終わる。
7月29日(土)
朝から激しい雨。
午前中はマックのキーボードを叩く。
2時、友人のPさんと会い、彼女のオフィスで1時間のチャット。
夜はあまりに暇だったので、ふらりとムービーシアターに入り、前から気になっていた映画『ザ・パーフェクト・ストーム』を観る。(東京でもカナダでも、時々急に暇になることがあるのです。そんな時はよく映画館に行きます。今日観た作品は、僕がよく撮影している漁師の話、それも実話で、北大西洋沿岸が舞台です。そんな意味から、僕としては大変楽しめ、考えさせられた映画でした。日本でも間違いなくヒットするでしょう。それにしてもアメリカ映画って、テンポの早さ、つまり見せ方は抜群に上手いですね)
9時の閉店ギリギリにヌードルハウスに入り夕食。
7月30日(日)
雨は完全にあがるが、空は激しい雲の流れ。
少し郊外の景観を撮影した後、ブルーウインズへ。ランチ&オーナー夫妻と世間話。
シャーロットタウンに戻り、Mさん宅の娘さん、エミリーちゃんを撮る。(Mさんから撮影を依頼されたのですが、彼女はあまりに絵になったので、フィルムを4本も使いました)
ウォーレングローブ村の牧草地で、Cさんの3人のお孫さんを撮影。(干し草のロール(ヘイ・ベル)の上で遊んでいる光景を撮りました)
その後宿に戻り、機材の清掃とフィルムの補給。
Mさん宅で、カレーうどんをご馳走になる。(今回1カ月の取材中に食べた料理の中で、一番美味しい料理でした)
フレンチリバーの漁村、ケープトライオンの岬を4×5と6×7で撮影。
ケンジントンのティムホートンでコーヒーをテイクアウト、それを啜りながら宿に戻る。
7月31日(月)
まだ暗い4時に起き、撮影を開始。(朝靄が美しかった!)
空港のビジネスセンターでE-mail書きの仕事をする。
ブルーウインズでランチ。
郊外の景観を少し撮影。(雲一つないパーフェクトな快晴ですが、11時〜3時頃の光は単調過ぎて、あまりベストショットが生まれないものなのです)
シャーロットタウンで倉庫を借りる契約。その後、宿から幾つかの荷物を移動。
追加フィルムを買おうとPEIフォトとジャパンカメラに出掛けたが、フジのプロビア100、コダックのエクタクローム100VZは在庫なし。
シャーロットタウンは人や車が多く、またまたうんざり。(町の郊外には次々と大型ショッピングモールが建設され、ついにフューチャーストアやチャプターも進出! とにかく島はすさまじい勢いで変わりつつあります。きっとこれが人間の住む場所の宿命、「時代」というものですね)
夕方、プリンス郡まで足を伸ばし、主にジャガイモ畑を撮影。
昨日と同じく、フレンチリバーの漁村、ケープトライオンの岬を4×5と6×7で撮影。
(今日は寝不足の中、400キロ以上も車を走らせたので疲労困憊です)